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第1686回(R2.10.21) 通常例会

令和2年10月21日(水) 第1686回 通常例会


本日のプログラム : ゲスト卓話


〇会長挨拶

 米山学友のカーンジャナクウンカムーン・ピパットさんから、タイの現状についてのメッセージが届きましたのでお知らせします。

 本日のゲストを紹介します。

・札幌市厚別区長 浅野 正信 様


〇枝豆を贈呈した「羊ヶ丘養護園」児童一同からお礼について

・有田 京史 会員

 9月10日の移動例会で収穫した枝豆を子供たちに分けていただきありがとうございました。子供たち一人一人が一生懸命お礼状を作りそれをお持ちしましたので皆さんに回覧させていただきます。ゆっくりご覧ください。

・えだまめをくださりありがとうございます。えだまめとてもおいしかったです。

・えだまめおいしかったよ。なわとびがんばるよ。(小1)

・枝豆おいしかったよ。かんじのべんきょうがんばります。(小4)

・枝豆ありがとう。サッカーのれんしゅうがんばってる。(小5)

・枝豆ありがとうございます。べんきょうがんばりたいです。(小5)

・枝豆ありがとうございます。勉強がんばりたいです。(小6)

・えだまめをくれてありがとうございます。今、自分ががんばってることは部活です。大会にでてかつことが目標です。(中2)

・枝豆ありがとうございます。筋トレを頑張ってます。(中2)

・えだまめをくれてありがとうございます。とてもおいしかったです。(中2)

・新札幌ロータリークラブの皆様 枝豆をいただいてありがとうございます。とても美味しい枝豆で子どもたちも喜んでおりました。本当にありがとうございました。(職員)

・新札幌ロータリークラブの皆様 とてもおいしい枝豆を頂き子どもたちも喜んで食べていました!15時のおやつにはピッタリでした!ありがとうございました!(職員)


〇会長報告

 先般、第1回の諮問委員会を開催しました。諮問委員会は理事会への提言を目的に年に数回ほどの開催を考えており、40周年に向けての新札幌ロータリークラブの方向性なども議論しようと思っています。

 前回もお話しましたが、先般お越しいただいた山田ガバナー補佐から急遽依頼のあった来期の第5グループからのガバナー補佐選出の件ですが、大変難しいところですが、当クラブからの選出を考えていますので、候補者の方には別途ご相談させていただきます。


〇委員会報告

・親睦委員会 川﨑 貴憲 委員長

 10月24日のモータースポーツ体験の10名の参加者は、11時に新千歳モーターランドに集合するようお願いします。


〇会員報告 札幌幌南ロータリークラブとの交流について

・大石 真貴 会員


 10月16日に札幌幌南ロータリークラブの移動例会「ウポポイ見学と泊り会」に参加しました。白老ロータリークラブを訪問し懇親した後、ウポポイを見学して登別で一泊しました。

 白老ロータリークラブから、アイヌダンスがユネスコ無形文化財に指定されたことを記念して作られたアイヌのダンスの絵柄のバナーをいただきました。


■卓話 「厚別副都心計画について」

・札幌市厚別区長 浅野 正信 様

 厚別区長の浅野です。本日は例会にお招きいただき誠にありがとうございます。そして新札幌ロータリークラブの皆さまには日頃から厚別区にご理解とご協力を賜っておりますこと、この場を借りて厚く御礼を申し上げます。

 また、昨年は新札幌ロータリークラブ創立35周年を記念し厚別区役所にベビーカーと車椅子をご寄付いただきましたこと重ねて感謝申し上げます。今年はマイナンバーカードの交付で各区役所は非常に賑わっており、障がい者やお子さま連れの方も多く大活躍しています。

 本日は、昨年から再開発が本格化している新さっぽろ地区の話題を中心に、厚別区のまちづくりについてお話しします。まず始めに、厚別区のまちづくりの歴史についてお話しします。

 昭和30年代に入りますと、札幌市ではベビーブームや産業活動の回復などにより、住宅不足が深刻化いたしました。そして大規模な住宅団地の造成が求められ、真駒内に道営住宅が建てられ、豊平区の中の島にこのはな団地ができる中で、札幌市は昭和34年からひばりが丘団地の造成に着手しました。この時期は全国的に高度経済成長に伴い都市部への人口集中が起きた時期で、北海道では国によるエネルギー転換政策により産炭地からの転入者が札幌市に集中した時期です。国勢調査の結果では昭和40年の札幌市の人口が79万4,908人と5年前の昭和35年に比べて27万1,000人の増加となっており、5年間で今の函館市一つ分くらい人口が増えたということになります。これは大正9年の調査開始以来最大の人口増加数で、この数値は現在まで破られておりません。1年間でも約5万4,000人の増加になるので、毎年5万6,500人くらいの石狩市の人口分が増えていた時代であったと思います。そのような中でひばりが丘は人口5,000人を目指して造成しましたので、焼石に水で次から次へと厚別に団地が造成され、大規模な住宅団地が造成される都度、厚別の人口は飛躍的に増加してきました。

 昭和35年には厚別の人口は6,000人でしたが、ひばりが丘団地が完成した昭和40年には倍近い1万人を超え、青葉団地が完成した昭和45年には2万5,000人、もみじ台団地が完成した昭和55年には6万5,000人と20年間で10倍に人口が増えたという札幌市内でもこのように人口が急増した地域は厚別だけです。

 昭和30年当時はどちらかというと厚別は農業中心の地域でありましたが、大規模な住宅団地へと大きく変貌しました。厚別区が今日発展した要因としては、二つの大きな問題を解決したとよく言われます。

 その一つは、現在の新札幌駅にあった自衛隊弾薬庫の問題です。ひばりが丘団地の造成によって人口が増えたこともあり、弾薬事故の未然防止と将来のまちづくりを進めるために、自衛隊と移転交渉を行い、昭和41年の冬に現在の新ひだか町への移転が決まりました。

 もう一つは、国鉄千歳線の短絡問題です。国鉄では輸送力を強化するために路線の複線化と急カーブを無くすために、新札幌から大谷地までの区間を廃止して、白石と上野幌を直接結ぶ軌道の短絡化を考えていました。計画どおり進めるとひばりが丘団地の中央に線路が通るため、騒音対策や市営住宅の一部移転などをしなければならないため、国鉄と協議を重ね昭和41年には、上野幌駅そのもののを移転し、軌道を弾薬庫等を通るルートに変更することとし、将来は弾薬庫の辺りに新駅を設置することで合意をしました。その合意に基づいて昭和48年に新札幌駅が開業しました。今では想像できませんが、「なんもない所に新札幌駅ができた」と仰る方も当時はいました。

 その一方で、当時の札幌市は都心部に商業や行政機能が過分に集中しており、交通渋滞や大気汚染の問題が発生していました。こうした問題を解決するために昭和46年に策定された札幌市長期総合計画に基づき、弾薬庫移転で生じた札幌ドーム7個分に相当する広大な跡地を利用した駅前商業地の開発を含む副都心構想ができました。こうして新札幌駅周辺はサンピアザをはじめとした大規模商業施設、区役所・区民センターなどの公共施設、図書館・科学館などの文化施設が建設され副都心として計画的に整備され、札幌市内10区の中でも特に交通機関、商業、公共・医療機関などが集積され大きな賑わいがある地域として発展しました。

 厚別区はこのように順調な発展を続けてきましたが、現代では新たな課題に直面しております。全国的な傾向ですが厚別区でも少子高齢化が急速に進んでいます。計画的な団地造成により、同世代の方々がほぼ同じ時期に移り住んだ事情も背景にあり、著しい高齢化を迎えております。65歳以上の人口の割合を示す高齢化率は最新の数字で厚別区は32.0%と3人に1人が65歳以上の方となり、市内10区の中では南区に次いで2番目に高齢化率が高く、人口も平成17年頃から減少傾向にあります。また、生活スタイルの多様化によりご近所付き合いが希薄化していることで、高齢者や子育て世帯が孤立したり、町内会の加入率が低下したり、地域活動の担い手がいないといった問題も出てきています。このように地域に対する帰属意識が薄まることで地域の活力が低下する心配もあり、将来に向けて持続可能なまちづくりが今の大きな課題になっています。

 こうした課題を抱える中で、新札幌駅周辺の市営住宅の集約高層化による纏まった面積の余剰地について、望ましい活用方法を検討する必要が生じてきました。また、札幌市の各地域を今後どのように位置づけて開発を進めるかを取り決めた平成25年策定の札幌市まちづくり戦略ビジョンでは、新さっぽろ地域に副都心という言葉を使わなくなったものの、同じような表現で「新機能の一翼を担う先導的な拠点」、「札幌市をリードしていく拠点」として位置づけ重点的なまちづくりをしていくとされ、平成27年3月には新さっぽろ駅周辺まちづくり計画が作られ、市営住宅跡地の活用を含めた再開発を行うことが決定されました。そして平成29年には公募により決定した大和ハウス工業を中心とした共同事業体が開発事業者となり現在開発が進められています。

 来年4月には科学館裏の札幌学院大学と札幌看護医療専門学校がオープンし、2,300名の学生が通学することになります。そして令和4年から5年にかけて、現在クレーンが入って工事をしているJR新札幌駅東側の北農ビル裏側のI街区には、病院、ホテル、商業施設、高層マンションがオープンします。病院は厚別区内3ヶ所の病院が移転してきます。更に、今後も副都心開発公社が所有しているホテルエミシアの左側で駐車場になっているA街区、ドーコンの左側のC街区の開発も予定されています。これら再開発により、既に新札幌駅周辺にある多数の商業施設や飲食店、病院などに新たに進出する企業が加わり、更に便利で賑わい溢れる魅力的なまちになることが期待されています。

 また、元々、厚別区には青少年科学館、北海道博物館、サンピアザ水族館、北星学園大学など文化・教育施設が集積した文教のまちですが、再開発で進出する大学には地域開放型の多目的ホールや図書館機能も併設し、市民向けの各種講座を開催すると伺っており、生涯学習の観点でも区民の生活が充実することも期待されます。

 新たに大勢の学生たちが新さっぽろの地域で学ぶことも厚別区にとっては大きなプラスになると考えています。現在でも厚別区は区内の高校・大学に対して、授業の一環として、あるいはボランティアとして各種イベントへの参加を働きかけ、多くの学生に参加してもらっています。例を挙げますと、厚別区民協議会と区内の高校生や食品製造会社が中心となり、サンピアザの光の広場で厚別食の文化祭りを毎年開催しており、高校生たちが考えたレシピで製造した商品を含め、厚別区内の食品製造会社で商品を販売するなどの取り組みをしております。また、北星学園大学の協力の下で除雪やごみステーションの管理、花植活動などの自治会活動へ参加することを条件に、札幌市で初めて市営住宅の空室を無償で貸し付ける事業も行っています。今後は札幌学院大学や札幌看護医療専門学校を含めて、若者の活力をまちづくりに活かせるような取り組みを活発化させていきたいと思います。

 このような民間企業による新さっぽろエリアの再開発にあわせて、札幌市でもいくつかの公共施設の整備に着手しております。

 一つ目は、来年度の完成を目指した日常的な賑わいづくりとしてイベント開催に便利になるよう、区役所向かいのふれあい広場あつべつと科学館公園の再整備を行っています。具体的には樹木の再配置により大きなイベントスペースを作り、広場のステージとして利用できるよう冬期間でも張っておけるテントに取り換えるなどの整備も行います。噴水のあるきらきら広場は、芝生を広げ、遊具や東屋を置くなどの整備も行います。また、公園の南郷通側は学生達がお弁当を食べたりできる芝生広場を整備します。この広場と公園は大学・専門学校が建つG街区とサンピアザなどの商業施設の中間にあり、今でも日常的に多くの方々が行き交っていますので、更なる賑わいが生まれるように通路を拡幅したり、駐輪場を移設したり、ベンチを増やしたり、快適な歩行空間を目指した整備も行っています。

 二つ目は、大学・専門学校に通う学生をはじめ、広場・公園の来訪者が増えることが予想されますので、車椅子でもアクセスできるようバリアフリー対策として、令和4年度の完成を目指して新札幌交番横にある区民センター駐車場にエレベーターの準備を考えています。

 三つ目は、日本ハムファイターズの新球場が北広島市にできることで、球場行のバスの増便が考えられますので、バスの待機場を整備することを考えています。場所は渋滞を引き起こさないようにJR新札幌駅付近を考えています。

 さて、話をまとめますと、このように新さっぽろ地域にはJRや地下鉄の駅、バスターミナルがあり、高速道路のインターチェンジや新千歳空港も近く、札幌市の東の玄関口です。同時に副都心としての開発により都市機能も備わっていますので、厚別区の中心である新札幌駅周辺の再開発により、都市機能が更に充実して益々魅力的な地域になることは、厚別区全体に良い波及効果が期待されます。残念ながら今年は新型コロナウイルスの影響で中止になりましたが、厚別区には地域の方々が運営する、区の誕生から昨年まで30回、絶えることなく続いてきたあつべつ区民まつりもあります。また、各町内会・自治会の皆さまのご尽力により、地域における様々な活動が盛んな大変すばらしい区でもあります。こうした厚別区の良さを受け継ぎながら、これからも子供からお年寄りまで誰もが安心して活々と暮らせるまちであり続けるよう、区役所としてもこの再開発の機を逃すことなく、ハードとソフトの両面で魅力的なまちづくりを進めていきたいと考えています。


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