第1662回 通常例会


本日のプログラム : 疾病予防と治療月間に因んで

○会長挨拶  本日のゲストを紹介します。 ・米山奨学生 ダハール・ディパンジャナ さん

○米山奨学生ショートスピーチ ・米山奨学生 ダハール・ディパンジャナ さん

 今日は日本の最近の自然災害「台風hagibis」(台風19号のこと)についてお話します。日本は自然災害にひどく慣れています。  日本は自然の怒りを和らげることを目的とした世界クラスのインフラに数十億ドルを投資しています。しかし、2019年10月に日本中および北部の地域で洪水が発生したため、同国は洪水制御システムを裏付ける過程をより深く検討することを余儀なくされました。  それは日本にとっても世界にとっても難しい問題を提起している。気候変動によってより強力になった嵐の時代に、最も高価なシステムでさえ将来を保障できるのだろうか。  東京理科大学の河川工学の教授である二瓶泰雄氏は、「日本各地で私たちはこれまで経験したことのない強さの雨を観測している」と語った。コストをみると洪水制御プログラムを加速する必要があることは明らかだと思います。それは常に日本政府の見解ではなかった。何世紀にもわたって災害管理はエンジニアリングによって解決されるべき問題とみなされてきました。  1950年代後半に壊滅的な台風(昭和33年の狩野川台風)が1200人以上を殺害した後、日本はおくの河川のちょうていを目的とした一連の公共事業プロジェクトに着手しました。堤防とダムがほぼすべての川に出現し、土木技師はコンクリートで長い箇所を覆いました。  岡山大学の水工(デザイン)学の教授である前野詩朗は、プロジェクトが無数の命を救ったが、ますます極端な気象パターンの課題に対処するには不十分であると述べた。  これが今日のすべてです。ご清聴ありがとうございました。

○委員会報告 ・親睦活動委員会 姫嶋 祥次 委員長

 12月18日(水)に年末家族親睦会でビンゴゲームの景品のご提出をよろしくお願いします。  また、新年の夜間例会ですが移動夜間礼会としたいと思います。

○卓話 疾病予防と治療月間に因んで 「口腔領域における疾病予防と治療」

・口腔外科医 宮川 明 会員

 まず、歯科標榜診療科名と専門医についてお話します。標榜可能診療科は、①歯科、②小児歯科、③歯科矯正科、④歯科口腔外科の四つしか許されていません。また、広告可能な専門医は、①口腔外科 専門医、②歯周病 専門医、③歯科麻酔 専門医、④小児歯科 専門医、⑤歯科放射線 専門医の五つです。 1.う蝕(虫歯):その予防と治療  う蝕のメカニズムですが、細菌、糖質、歯質それと時間の経過によってう蝕に至ります。細菌とは強い酸性生産力虫歯菌であるミュータンスレンサ球菌のことです。  予防についてですが、フッ素によるう蝕予防法があります。一つは、全身的利用法(水道水フッ化物、飲食物へのフッ化物添加、錠剤や薬液として)がよいとされていましたが、全身的利用の影響が不明のため、現在では局所的利用法(歯磨剤へのフッ化物添加など)が推奨されています。  ぷラークコントロールについて、①自然の自浄作用によるコントロール法(唾液、咀嚼による自浄作用)、②物理的なコントロール法(ブラッシング、フロッシング、洗口など)、③化学的なコントロール法(科学薬剤、酵素の応用による方法)があります。  次に、虫歯の治療(歯質の部分的欠損の修復)について、①成形修復(充填)はレジン充填、その他の材料(アマルガム)による充填があり、レジンは光硬化などの技術が高度化されてきています。②インレー修復はメタルインレー、レジンインレー、陶材インレーなどがあります。③クラウン(全部被覆冠):充填以外の歯冠修復物の総称で、最近はCAD/CAMという方法でコンピュータにデータを送りブロックを削り出して修復物を作成する方法が行われています。④歯の欠損修復(補綴)はクラウン・ブリッジ(固定様式)がありますが、1歯~数歯欠損している場合に複数歯を支台歯として連結補綴し、機能と外観を回復する方法です。⑤床義歯:入れ歯のこと(可搬様式)では、局部床義歯(部分入れ歯):残存歯がある入れ歯と全部床義歯(総入れ歯):無歯顎の入れ歯があります。⑥インプラント義歯(固定と可搬様式):人口の歯根を顎骨に埋入して歯を作る方法などがあります。 2.歯周病(歯槽膿漏症):その予防と治療  歯周病菌(歯周病原性細菌)と呼ばれる一部の細菌と宿主の間で起きる変化のことです。その舞台は、歯周ポケットと隣接する歯周組織であり、その結末は歯周組織(特に歯槽骨)が破壊されていく病気です。発生要因としては喫煙が最も考えられます。  歯周病と関連すると考えられている全身疾患とは、①糖尿病、②呼吸器疾患(気管支炎・肺炎)、③血管障害(動脈疾患)、④早産・低体重児出産、⑤骨粗鬆症、⑥悪性腫瘍(肝臓癌・膵臓癌、他)、⑦認知症などがあります。 3.誤嚥性肺炎と口腔ケア  死因別死亡率の第3位は「肺炎」でありますが、その肺炎の原因として誤嚥の関与が大きく、口腔内の汚れにより増殖した細菌が肺炎の原因菌となり得ます。従って、口腔ケアはとても重要となります。  口腔ケアとは、口腔内の衛生状態を改善し、口腔疾患と口腔内に起因する全身疾患の予防に努めることで誤嚥性肺炎の予防に繋がります。  口腔ケア(口腔管理)の内容として、口腔清掃(バイオフィルム除去)、歯石除去、義歯の清掃・管理、摂食・咀嚼・嚥下機能の回復、誤嚥性肺炎・低栄養の予防に配慮した口腔管理などです。 4.第3の歯牙疾患:「酸蝕症」  酸蝕症とは、細菌の関与がなく、酸によって化学的に歯が溶解する症状をいいます。酸蝕症の病因として、①内因性としては胃食道逆流症、持続性嘔吐が関与しています。②外因性としては酸性飲食物の過剰摂取が関与しています。  エナメル質が溶け出す臨界PHは5.5であります。それより酸性の炭酸飲料の「・・・しながら飲み」は酸蝕症の危険性が大きくなります。

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